清水先生コラム
みなさん、テレビ見てますか?
NHK放送文化研究所の2020年の調査によるとテレビを見る人の割合は85%で、昨今言われている通り特に10代20代の落ち込みは激しく約50%、30代は63%、40代は68%、50代は83%、60代は94%、70歳以上は95%。私は60歳だが、ほとんどテレビを見なくなった。見るのは、夕食を食べているときくらいで、ただ単にテレビが点いているからである。同年代では少数派と言えるかもしれない。では、なぜテレビを見なくなったかというと、一番目の理由は、インターネットの普及だろう。必要な情報はネットの中で得られるし24時間いつでもアクセスできる。この上なく利便性が高くいろんな情報が溢れているが自分で取捨選択する自由がある。コンプライアンスもネットのほうがまだ緩いので、くだらないバラエティーもあるし、硬派な報道番組から趣味に特化したものまで選び放題である。2番目の理由は、一言でいうと見る価値がないということ。同じ時間帯のワイドショーは各局同じ話題で盛り上がり、中立で公平であるべき報道番組も偏った報道しかせず、もっと国民に知らせなければならないことは報道せず“魔女狩り”の先頭に立ってくだらない追及に明け暮れている。テレビ局によっては完全に常軌を逸したコメントをするキャスターやコメンテーターがここぞとばかり視聴者に意見を押し付けてくる。テレビを見るのも見ないのも自由だが、テレビだけが真実を伝えていると思うのは情弱者になるだけだと思う。
理事 清水 公雄